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REMEI INDIA 訪問レポート

パノコでは毎年、biore project の『インドのOpen House Day』に出席しています。
今年はパノコの支援でKalakhet村にようやくひとつの学校が完成しました。社長の野倉が3日間の滞在についてご報告します。


前日 2010.11.24
昨夜は夜11時くらいのチェックインでしたが、ムンバイの国内空港はとても近くて便利なホテルでした。 インドールまでのフライトは1時間半。空港にはbioRe Indiaのスタッフがマイクロバスで迎えに来てくれており、ドイツからの人達、Organic Exchangeのインドの女性と乗り合わせて一路トレーニングセンター(Kasrawad)へ。  
前日雨が降ったようで結構気温も上がり、蒸し暑い。夕方センター着。 Rajeevさん、Rituさん、Patrickさん、そして大勢のスタッフの出迎えを受ける。 私はゲストハウスの1室を幸いにも割り振っていただきました。とても広くて快適。 ほとんどの人達はテントでの宿泊。 夜はKing Fisher ビールとベジタリアンフード。それと満天の星。

INDORE空港   Training Center guest House、中は2部屋。同じものが他に2棟あります   テント12張り

2010.11.25

朝食後、スイスのFIBL(有機農業研究協会)との共同プロジェクトであるバイオダイナミック、オーガニック、既存農法、そしてGMO(遺伝子組み換え)それぞれの農法による10年間の各種比較検討をしている実験農場の見学および説明を担当の人から受ける。
現場はトレーニングセンターに隣接しているがかなりの広さがあります。
10年のプロジェクトとしてスタートし、すでに4年目に入っていますが場合によっては10年以上のプロジェクトになるとのことでした。
輪作の対象は大豆と小麦とのことです。従ってそれらの作物の収穫量、コストなどの比較検討もされています。
Conventionalの畑の地面がひび割れているのにオーガニックの畑の土が軟らかいのが印象的でした。

FIBL実験農場   1〜2エーカーくらいの畑を持った小さな農家ばかり。 300軒のうち、200軒くらいが契約しているが全体にしたい   conventional,地面が割れている

近くのMaheshwar村を見学、2件の農家の畑、バイオガスプラントの製造現場を見せていただきました。
インドの農家の耕地面積はタンザニアと比較すると非常に小さい。コットンには1−2エーカーを割いている人達が一般的なようです。またこのあたりはNarmada川が近いので結構サトウキビ畑もあります。

村の人達との交流会のあと、食事、それから近くのNarmada川へ行き、皆で川船に乗りました。少し川下にダムがあるので水量もたっぷり、非常に静かなひと時を過ごしました。 今でも川岸には城砦が残っていました。

交流最初の村(Neemgarh村)   交流最初の村(Neemgarh村)   綿の畑は1エーカー、雨季が遅れたので生育も1ヶ月遅れ
この村初めてのバイオガスプラントの建設現場   村人との集会前。昼食をとり、それから集会   ボートからFORTを臨む

夕方近くになってセンターに戻り、手織りのプロジェクトである“Aavran”の現場を見学させていただきました。農家の女性たちはbioRe Indiaから提供されるスライバーを自宅で紡ぎます。従って厳密には手紡ぎではありません。そして、それがここに運ばれ、糸の巻取りと縦糸のセットが行われ、生地として織られます。
この自立プロジェクトには大きな期待が寄せられています。
パノコとしても今後ぜひ応援していきたいと思っています。

 
糸車   Aavran織機    

2010.11.26

センターを9時に出発、9時40分ジニング工場到着。
機械はすべてローラージンを使用、工場はきれいに管理されています。


Ginning Factor(ジニング工場)で

ジニング工場内部

 

      山積みにされたオーガニックコットンの上で。REMEI社長のHohmann親子

1時間後に出発し、一路Kalakhet村へ。途中の小道が2日前の雨でぬかるんでおりマイクロバスが進めないので、20分ほどは歩き。
村が近づくと軽快な音楽が聞こえてきた。胸を高鳴らせながら坂を登ると眼下にいきなり眺望が開け、村人総出でこれから落成式を祝うという雰囲気が漂っていました。
若い人が中心になり、音楽を奏で踊っている。
村では準備が整えられており、我々が着席すると早速RITUさんがbioRe Association のこと、Animation Schoolのこと、そして今回は パノコの寄付によりこのKalakhet村にやっと学校ができた事の説明がありました。

パノコとしては、寄付のチャンスをいただいたことのお礼を述べ、今後地域の子供たちが学び、遊び、夢を描く場所として活用していただけるよう簡単なスピーチをしました。
今後も維持をするのに必要なサポートは続けて行きます。

PANOCOの名前の入った垂幕   落成式歓迎の踊り    

それから、ココナッツを割り、礎石(プレート)にジュースをかける。日本で言えばお神酒をかけるような感じ。それから、象の神様にお祈りをすると、今度は子供たちが全員で、大きな声でやはり、感謝の言葉とお祈りをしてくれました。
テープカット、みなで中に入り、先生のMr. Gokul Chauhanに案内をしてもらいました。

教室は2室あり、生徒は座卓で勉強するつくりになっていました。
生徒はNursery(保育園)から3年生までの5学年で32名です。時間などを分けて有効利用されるようです。
帰りに今まで代用として使っておられた建物を見させていただきましたが、とてもそこと比べることはとてもできませんでした。

落成の儀式   パノコ・野倉社長のテープカット   教室の中
勉強机は座卓。かばんが置いてある   今までの簡易教室の看板   今までの簡易教室内部

案内が終わると皆で外に出ると、運動会が始まりました。

招待チーム(他のAnimation Schoo;の生徒たち)とのカバティの対抗戦。辛うじてKalakhet村の逆転勝ち   レモンをスプーンに載せての競争
  麻袋跳ねとび競争
2人3脚、これには私も参加しました。   蛙飛び競争
  縄跳び競争

競技終了後には続いて表彰式が行われ、商品は全て手渡しをさせていただきました。それからこの1年間の最優秀生徒男女各1名に盾を渡し、最後に建設用の土地を提供していただいた老人にお礼のマントをお渡ししました。 また今までも絶大な支援活動をしておられるスイスコープのエマヌエルさんからもお祝いの言葉と、文房具などの寄付がありました。

式が終わった後は我々だけで川が良く見える近くの高台で簡単な昼食を取り、学校を経由して帰りましたが、村の人達はまだまだ儀式の続きを楽しんでおられました。

帰りにはBioRe Indiaの社員の方とお会いしましたが、この村の人で、来年から子供さんお二人もこの学校に通われるそうです。

村の人達と別れ、我々は一路INDOREへ。本当に楽しく充実した1日でした。

競技後の表彰式 最優秀生徒に楯を渡す野倉社長 スイスコープのエマヌエルさんから先生にお祝いの品が贈られた

 


 

 

式が終わった後も儀式を楽しむ人々この村のbioRe社員とその子供たち