REPORT[レポート]

bioRe Open House Day 2018 【AHMEDABAD編】

20/NOV/2018

○NARITA to DELHI

昨年に引き続き、今年も5名のお客様をお連れして日本を出発。パノコからは池上と白井が参加。今年はどんな体験になるでしょうか。ということで遅くなりましたが、まずは番外編として池上より旅路のレポートです。OHD開催日の(濃厚)レポートは後ほど白井よりありますのでお楽しみに。

21/NOV/2018

○INDORE to Training Center

国内線の出発が夕方前と身体に優しい日程。インドールに到着して、バンに乗り込んで出発するも走行中にバックドアが空いていることに気づく。危うく道中でロストバゲッジ。で、壊れ気味の扉はトンカチでカチカチ。

Everything’s gonna be alright.

ディナーはトレーニングセンターでみんなと。(目つぶってる人ごめんなさい)

 

24/NOV/2018

○INDORE to AHMEDABAD

二日間のOHDを無事に終え、もう一泊させていただく。夜明け前4時過ぎにトレーニングセンターを出発。今日はこれからAhmedabadへ。何処からともなくMADAME〜!!というモーニングコールが鳴り響く。マダ2AMダヨ。。ジカンチガウヨ。。英語が通じないスタッフだったので、飛行機を体全体で表現する。みなさんならどうやってジェスチャーしますか?よく振り返ればあれは飛べない鳥にしか見えなかっただろうな。結局白井氏が別スタッフと会話をしてくれて解決。何はともあれ出発。

 

○AHMEDABAD – Calico Museum

今回はOHDともう一つTEXTILE TOURと題してツアーを組んでいました。

テキスタイルツアーのメインはキャリコ美術館。繊維業で財を成したサラバイ家の財団が運営しています。敷地内へはカメラや水はもちろん、所持品の持ち込みが一切禁止されているので残念ながら写真はありません。一日定員20名を2時間以上の時間をかけて解説しながら案内してくれます。混沌としたインドの町並みとは対照的に、彼らの手仕事は何処までも緻密で気が遠くなるほど忍耐がいるから不思議だ。しかし夜明け前のMADAME〜!コールが効いている。ね、眠い。。でも本当に所蔵品はどれも国宝級にすんばらしいです。中には500年前の織物も。これこそ目で見なければ感じられない。

 

○AHMEDABAD – Sabarmati Ashram

ガンジーアシュラム(サバルマティ アシュラム)。グジャラート州出身のマハトマガンジーがイギリス支配からの独立運動の拠点としたアシュラムを訪問。非暴力、不服従の精神を訴えた塩の行進は、最初僅か80名の同士でスタートし、アシュラムから400k離れたダンディに着いた時には数千人になっていたとか。この途方も無い距離を行進する中で、人々は自分の内面と向き合い、そこに気づきが生まれたのではないかなぁ。チャルカの実演も見学。おばちゃん、気づいたら同じ工程のリピートになっていました。終わりに気づかずなかなか抜け出せずに見学していました。気づきは、大切ですね。

my life is my message.

 

 

○AHMEDABAD – Paper Shop

マハトマガンジーが立ち上げたカディーのハギレを使ってリサイクルペーパーを作っている工場。薬品は使用せず、水とプレスだけで紙にしていると言う。もし本当ならばかなり理想的なリサイクル。ものを作り、そのものの終わりまで責任を持つ、ガンジーは循環まで考えていたのですね〜壁には創業当初からの履歴がずらーっと記されていました。

 

 

 

○AHMEDABAD – Dada Hari Ni Vav

グジャラート州には世界遺産のラニキヴァヴをはじめ、幾つか階段井戸が現存しているけど市内で見られるこちらへ。

イスラム式の階段井戸。階段を一段ずつ降りて行くとやがて底に足がつく。深い闇に向かい、光の射す方を見上げる。吸い込まれる様に底に向かったけど、後から見るこの写真は逆の様。

 

 

○ AHMEDABAD – LUNCH

ランチは20世紀の邸宅を改装してつくられているホテルのレストランで。外観、内装は言うまでもなく素敵です。ただ、アーメダバード は日本人好みのご飯を探すのが難しいという情報は得ていて、結果、やはり微妙でした。簡単に言うと辛くて甘い。でも、それよりもこの写真にある乳白色のドリンクがすっっごくまずい!衝撃。表現するとすれば硫黄?奇跡の乳白色はレオナードフジタだけで十分です。ちなみに、禁酒州なのでホテルも含めてお酒がほとんど売られていません。

 

 

○ AHMEDABAD –ATMA HOUSE

1956年にル・コルビジュによって設計された繊維会館をちょこっと外から。

ここアーメダバード には20世紀の近代建築を切り開いた巨匠の建築が私が知り得るだけでも4軒はある。色々と掘り下げたいところはあるけど、特別な機械など用いることなく、建築自体の工夫のみで快適な熱の流れを自然にコントロールするブリーズソレイユという方式。人が日々の暮らしの中から得た知恵は、無理がなく、長く生活に溶け込むのだと感じる。ほんとに生きるってセンスだと思う。何も特別な事ではなくて、いかに気づき、高めて生きていけるか。物を増やして中短期的に便利にすることが豊かさではないと改めて気づかされるのでした。ちなみに、キャリコ博物館の裏手にあるサラバイ邸も彼によって設計されたもの。 

 

25/NOV/2018

○AHMEDABAD to DELHI

最終日はお昼前にデリーに戻り、Navdanya Organic Café and Shopでランチ。

世界的に有名なインドの哲学者、環境活動家Vandana Shivaの農園で採れたもので調理しています。古来種、オーガニック。そんな彼女は今フロリダで公演中で、このレストランで働いていた方、ファーマーと兼業されているということでした。嘗てチャルカが独立運動の象徴であったように、現代においては種が自由の象徴ですね〜遠くない未来に農場にも行ってみたいなぁ。

 

 

さいごに

例えば、気候変動、貧困、遺伝子組み換え、紛争。そのどれもが大きな問題すぎてしばし思考停止に陥る。それで、私はインドではトレーニングセンターではそこで採れたオーガニックの野菜、スプラウト、小麦、ヨーグルト、バナナ、スパイス等をいただき、最後のNavdanya レストランではVandanaさんの農場で採れた食物をいただいた。世界平和ってきっと今日自分が何食べたかに詰まっていると思う。もちろん、何を着ているかも。流れに身を任せつつ、毎日の選択を大切にしつつ。

最後に、カメラが大好きな子供たちと(+おじさん)

 

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