6月1日、雨の予報を裏切るような晴天。パノコトレーディングとして初となる個展、
TEXTILE EXHIBITION “TRANSPARENT”が開催されました。
靖国通りに面した神田小川町の一角、
神田という町を象徴するような古いビルの6階にある、SAKAKI LABandKITCHEN。
入り口には素敵なオフィス、中央にキッチン、奥がギャラリースペースとなっています。
上/お客様をお出迎えしてくれた黒板。
今回の生地展のレポートを書くにあたり、
写真をたくさん撮っておくように!との命を仰せつかっていたのですが、
以前リノベーションの仕事をしていたせいか、展示会が終わってデータフォルダの中を確認すると、
ものすごくマニアックな建築の写真ばっかり。
それくらい、場所がかっこいい!
上/会場風景。ギャラリースペースにプロジェクターで映像と、中心のラックに生地を展示しています。
(マニアックな建築の写真は今回はオアズケです。。)
そんな話はさておき、今回の“TRANSPARENT”。
展示したのは90点の厳選した生地。
新しく採用したペルー産のPIMAとエジプト産のGIZAを使用した上質な生地を中心に、
新作も多数お披露目させていただきました。
生地のハンガーも今回のために新しくオリジナルでデザインしています。
上/新しい生地ハンガー。全て紙でできており、印字もなしの型押しです。
今回の展示会のテーマである、“TRANSPARENT”。
透明な、透き通った、という意味です。
手に取ったその生地が、どこで育ったコットンで、どこで糸になって、どこでどんな風に今の形となったのか。
普段の生活の中で、意識することはあまりないかもしれませんが、
その過程の中にはたくさんの人の努力と情熱が詰まっているのです。
そんな、作り手の思いを実際に使う方々に届けたい。
今回、その旅“Journey of Organic Cotton”の一部分を皆さんと共有するためツール、
VIRTUAL TRAVEL TICKET(以下VTT)を作り、展示会の中でご紹介もさせていただきました。
上/弊社スタッフからVTTについての説明。この時間に合わせて来ていただいた方も多く、会場いっぱいの人!
タグにあるQRコードを読み取ると、どこでコットンが収穫され、どこで紡績され、どこで織られ・編まれ、という,
コットンが旅してきたその道筋をたどることができるというもの。
私たちはそんな生地を、世界で最も「透明」なテキスタイルと呼んでいます。
今回、ノベルティにもこのタグをつけてお配りしています。
「Journey of Organic Cotton」に紐づけて、旅行のときに活躍する大きめの巾着袋となっています。
洋服やタオルの仕分けに、ぜひご活用ください!
上/VIRTUAL TRAVEL TICKETと今回のノベルティ。「Journey of Organic Cotton」を追体験してもらうためのものです。
ノベルティには「In a gentle way, we can shake the world.」の文字。
ギャラリースペースの横には南国をイメージしたたくさんのお花とバーカウンター。
夕方からはバータイムと称して、お酒とフィンガーフードを召し上がっていただきました。
左/受付とバーカウンター。VTTのついたノベルティーをお配りしました。
右/バーカウンター。ソフトドリンクは原料を支給している、WASARAのコップで提供。
山形TAKEDA WINARYさんのワインをはじめ、厳選したオーガニックのソフトドリンクと、
無添加・無濾過のナチュラルワイン、7種類の飲み物をご用意しました。
その奥では、葉山 YUSANさんに、三浦半島と高知のお野菜を中心に使用した、
目にも口にもおいしいお料理を作っていただきました。
上/お料理。私の一番のお気に入りは小さなグラスに入った雑穀のサラダと水かん。
てっぺんに乗っている白いお花はセロリの花。クセもなく、セロリのいい香りが口の中にすっと広がります。
今回ご用意した飲み物・お食事で特にこだわったのは、“透明性”。
ワインは100%山形産のぶどうを使用、ソフトドリンクも産地を明記。
お食事も全てどこのもので作られているか、ご協力いただき産地を開示していただきました。
もちろん、調味料や油にも遺伝子組換えのものは使われておりません。
“オーガニック“と一括りに言っても、コットンも化粧品も食べ物も、いろいろなものがあります。
私たちが扱うのはコットンですが、「1つの点ではなく、全てが繋がった線である」という思いがあります。
世界一“透明”なテキスタイルをご紹介した今回の展示会。
私たちの思いや世界観、これからのビジョン、たくさん詰め込んだものとなりました。
ほんの少しでも、その一端でも、足を運んでくださった方に伝わっていたら、と思います。
今回の展示会にあたり、場所をお貸しくださったSAKAKI LAB.さんをはじめ、
たくさんの方々にご協力いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
Michibata